長時間労働の要因 その8:雇用調整のためのバッファー確保

長時間労働の要因の続きです。

前回は「職務の不明確さと企業内コーディネーションによる負担」でした。

次は「雇用調整のためのバッファー確保」です。


雇用調整のためのバッファー確保
第三の非自発的長時間労働の要因は企業の雇用調整のバッファー確保のための長時間労働である。日本の雇用調整をやはり欧米と比較するとその人員よりも所定外労働時間やボーナスで調整する傾向が強いことが指摘されてきた。不況期に人員調整をなるべく避けるためには、労働時間に相当の「削りしろ」がある、つまり、平時でも長時間労働が常態化する状況が必要なのである。この「バッファー必要論」からすれば、サービス残業も含め長時間労働は人員調整を避けるための労使の暗黙の合意と解釈できなくもないが、そのためには先みたような外部労働市場の未発達・高い転職コストを仮定する必要がある。労働者側からすれば非自発的な要因として整理することが適当である。

さすがにこれは露骨になさそうですね。

人手不足でもなんとか回すために少ない医師が長時間労働している病院では

あり得ないお話だと思います。


企業でも、労働組合が強い組織とかになるような気がします。

一般論としては、こういうものも要因の一つになる程度のお話ですね。

医師の働き方改革を考える

このブログは、過酷な労働環境にある医師の働き方改革に関する情報を追っていくページです。 「医師の働き方改革に関する検討会の報告書」を読み解いていきつつ、関連情報を随時考察していきます。

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